お久しぶりです。プライベートで色々ありまして、この度田舎の方へ移住することになりました。
田舎といっても関東圏であり、東京から車で2時間程度のところなのですが、これまで都市圏でしか働いたことのない僕にとっては、人生の転機となりそうな気がします。独身だったらこんな判断はしなかったんでしょうが、家族と暮らしていると東京での消耗する生活から一転してウェブのスキルを活かしながら田舎で暮らしてみるのもいいな、と思い決断しました。
さて、ウェブでの仕事は続けるにせよ、別でホテル関係の仕事を紹介してもらったので、業界のことを知るために今回のタイトルの本を読んでみました。
著者はホテル再生コンサルタントの中山永次郎氏で、ANAクラウンプラザホテル京都のCOOです。
本の内容としては、不況にあえぐホテル・旅館業界において、著者がコンサルを行ったホテルの事例を用いながら、具体的に改善箇所を指摘していく内容となっています。僕は業界未経験なのですが、それでも本の内容はとにかくわかりやすく、すぐに改善へ取り掛かれるような具体的な指摘でした。
これはあくまでイメージなのですが、宿泊産業、特に旅館業においては旧態依然とした、我流経営をしているところが多いような気がします。特に歴史が長いところであればあるほどそうかと思います。(本書の中でも経営の甘さについては指摘しています)
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時代が変わるにつれて、ユーザーのニーズは変化し、宿泊業についても変わっていなかければ取り残されてしまうのを本書を読んでいて痛感しました。過去の栄光や常識にとらわれず、迅速柔軟に対応していけるホテルこそが今後は生き残っていけるのでしょう。
この本の内容がどれくらい当たり前なのかは、現場を経験していないためわかりませんが、少なくともこれから宿泊業に携わる方は目を通しておいて間違いない一冊かと思います。
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