ウェブマーケティングのリテラシーは企業規模とか関係ないなと思った話

雑記

今日、取引先と話していて感じたことを書き連ねます。

僕はこれまで、6年くらいウェブマーケティングの世界でクライアントワークをやってきました。

その中には誰しもが知る大企業から、イケイケで勢いに乗ってるネットベンチャー、地域密着で展開している中小企業まで様々なお客様を相手にしてきましたが、ウェブに対するリテラシーはてんでバラバラで、大企業だからリテラシーの高い人がウェブ担してます、みたいなのはあまり傾向としては見受けられないな、というのが印象です。

むしろ、大企業で電博などの総合代理店が入っているクライアントだと、代理店に丸投げしていて、彼らの言うことを鵜呑みにし、スマートではないやり方を続けている会社もありました。

「え、バナー1本そんなにするの?」

「待って、そのレベルのLPで◯◯万も払ってペイできます?」

「そこじゃなくて改修すべきポイントは別にあるのでは・・・」

みたいな場面を度々見てきており、イマイチ本質が見えていないのでは、と思うのと同時にそんなザルみたいなやり方でも存続できているんだから、大企業っていいよね、と苦笑いすることもしばしばありました。

今まで経験してきて最悪だったのは、総合代理店を変えるからこれまで付き合ってきた代理店をすべて切ってこっちに変えてね、と上層部から指示があり、現場の意見は完全に無視され企業のプロモーションが崩壊するケースです。

わかっている人からしてみれば、すべてを断ち切って別の代理店にいきなり変えるのはリスク以外の何物でもなく、これまで頑張ってきた代理店からは怒りを買い、プロモーションの効果は最悪になることで、みんな不幸になるわけです。まあ、ケースバイケースではありますが。

優れたウェブマーケを展開している会社の傾向

知り合いの話や、実際の取引先の中でここはレベル高いなと感じる会社に一貫して言えることは2つです。

  1. ウェブ上での競争が激しい業界に属している
  2. 完全インハウス、もしくは専門のウェブマーケティングチームがある

1は当然ながら、競争が激しい会社は戦略・戦術的に分析をして競合に勝たなければいけませんから、必然的にリテラシーは高い傾向にあります。不動産とかグルメメディア、求人系メディアを展開しているところは総じてレベルが高いように思います。

裏を返せば、こうした業界に後発で参入するのは相当骨が折れるのだろうなあと想像します。僕の知り合いで医療求人メディアを多数展開している企業で働いている人がいますが、その会社はGoogle Adwordsの運用が優れているとGoogleから表彰され、海外のレセプションに招待されたと言っていました。

ピンポイントな話ではありますが、ネット不動産大手のライフル(旧ホームズやグルメサイトを展開しているRettyなんかもインハウスの分析チームのレベルがめちゃめちゃ高く、並大抵の広告代理店よりもノウハウを持っている、なんて話も聞いたことがあります。

オフラインからオンラインへ、の潮流

そんな中、いくつかの会社でチラホラと話が出るのが、オフラインを止めて今後はオンラインで戦う!というフレーズです。

もちろん、まだまだ勝てる分野もありますが、既に業界的に今からネット頑張るのは相当ハードル高いですぜ、というところもあります。特に都心。

そんなときに、とにかくわからんから総合代理店に丸投げだ!というのは、あまりにも無謀であり、決して良い選択肢ではないとは思います。必要なのは、しっかりと社内で専用のウェブ担当者を立て、取り巻く環境を調査し、専門の代理店から情報を吸い上げ、自社のフェーズから取るべき戦略を選択していくことだなあと。

そういう点で言うと、小回りの聞く中小企業は強いな、と思うわけです。ウェブマーケはマス広告を行うことに比べれば、安価で色々な手法を取ることができるので、必ずも資本力がモノを言う世界ではないです。良いパートナーを見つけ、適切な施策を打っていけば効果は出るはず、というのが僕の所感です。

まとめ

ウェブマーケティングの現場で色々見ていると、あ、まだまだ勝てるところはあるな、と思うところや、そんなやり方で大丈夫か?と思うところが度々あるため、少し言語化してみました。

書きたいことの60%も書けていないような気もするけど・・・文章力、日々精進ですな。

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