うちの会社は人を募集していますが、規模が大きくなく、業界的にもそれなりに忙しいイメージがあるためか、優秀な経験者はまず来ません。
それはうちだけではなく、他の会社も同様なようで、そこそこ規模のある会社でも、人が採れなくて。。みたいな話は耳にタコができるくらいよく聞きます。
ただ一方で、公務員を始めとして、企業の事務職など、誰でもできそうで、安定している仕事は倍率が高いのは相変わらずです。
国会図書館とか募集してることすら知らなかったけど、倍率100倍超えてるやんけ。。
また前に転職エージェントと話をしていたときに、昔は事務職といえば女性が働くような職場が多かったが、今は男性も給与が低かろうと応募してくるので、倍率が高くなってるというようなことを聞いたことがあります。
大学生の意識調査を見ても、安定していて、ノルマがキツくない会社、例えば公務員のようなイメージの職場が理想である、という結果が出ています。もちろん、配属先によって全然違うのでしょうが。
楽で安定している仕事が良い。けれども。。
これは僕のイメージというより、実際周りから相談されたり様子を見ていて痛感することではあるのですが、結局大方の人が求めるのは楽で安定していて、そこそこ給料がもらえる会社なんだろうなぁと思います。
大概、やりがいとか成長がー、とかっていうのは建前ですぜ。
そんな中、今日読んだこの記事がめちゃめちゃ腹落ちしました。
人手不足なのに給料が上がらないのは、経営者の強欲のせいではなく、仕事に要求される能力が高くなったから。
この記事の中で、こんなことが書かれています。
現在の状況を単純に言えば、
1.事務職の消滅とともに、「普通の人」が遂行できて、「それなりのお金がもらえる」職場は消滅してしまった。
2.今は「低賃金・肉体労働」の仕事に就くか、専門家として「知識労働」に従事するか、その2つしか選択肢がない
ということになります。
テクノロジーの台頭等、色んな要因があるでしょうが、誰でもできる事務職が減り、一方で専門的な知識が求められる仕事が増える。
つまり、専門知識を持たず、楽な仕事をしたいと思っている多くの人を吸収していた単純労働が減り、リテラシーが求められる知識労働が増えたことで、求職者と採用側のミスマッチが起きているのだと認識しています。
なので僕らがいい人がいないなぁといってるのは、あくまで上の引用の中で言うところの2であり、1を求めている人が来ても不採用にするだけです。
これが今言われている人手不足の現状だと思っています。
知識労働従事者になればいいじゃん
僕が行なっている仕事はウェブマーケティングであり、中でも広告運用が得意分野ですが、この業界はホントに人手不足が深刻です。
なぜなら、求められるスキルが多岐に渡り、知識を常にアップデートしなければならず、それなりに忙しいからです。
ただ、人手不足だからこそ未経験でも定性面で問題なければ採用される可能性があり、特に中途でスキルを身に付けたい人にとってはオススメです。
僕はこの仕事を6年近くやってますが、少なくとも食いっぱぐれる心配をしたことはありませんし、会社が倒産してもなんとかなるだろと思ってます。
ただ、自分のキャリアが事務職や営業職など、専門性のない仕事だったら、常に将来の不安を抱えながら日々仕事をしていたと思います。特に新卒で入った銀行とかは最悪ですね、そこで10年以上いたら何もできない人材になってたと思います。
つまり、大多数が楽で安定な仕事を求めているのであれば、その逆を行って専門性をつけてスキルを磨いた方が、人材的な価値が高まり、職に困ることはなくなるとマジで思ってます。
専門性もない、あとがない状態で低賃金の職につくために高倍率の面接に挑み続けなければいけないとか、精神的に発狂しますよ。。
まとめ
そんなわけで、転職をたくさんしてきた僕が考えるキャリア論でした。
もし東京在住の方であれば、うちの会社も人を募集してるので気軽にご連絡くださいませ。
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